論理性観察シート 編集・公開の仕方


【動画】「論理性観察シート」編集と公開 Beta2676081402
9分01秒
動画で使用したスライド(22枚):https://goo.gl/k1n18a

※動画と同じことを、↓で文字&画像でも解説します。


 考え事や情報の分析、会議の議事録やSNSで行われる議論などを、論理性観察シートで整理することで、論点を明確にし、議論の流れが分かりやすくなります。


 このページでは、論理性観察シートを使い始めて編集し、インターネットに公開するまでのプロセスのうち、編集と公開について解説します。それ以前のプロセスにつきましては、別の動画説明ページにまとめてありますので、ご参照ください。


 論理性観察シートを開いていただくと、赤い枠で囲われたセルが目につきます。基本的に、この赤い枠の中を編集します。また、それぞれの主張は、140字以内にまとめてください。


 次に、論題の設定に移ります。論題設定欄に、赤枠のセルが2つあります。これらを編集することで、自動的に、議題に反映されます。論題を直接書き換えるのではなく、論題設定欄から、論題を設定しましょう。


 論題を設定したら、次に、議論をする上で重要な用語の定義、論題が成立するための前提条件、そして、論題が正しいと主張する根拠を、それぞれ入力していきます。また、それらに対する反論や、反論に対する再反論などを、それぞれ入力していきます。

 論理性観察シートは、それぞれ、メイン根拠シート、定義シート、成立条件シート、俯瞰シート、ルールシートに分かれています。このうちのメイン根拠シート、定義シート、成立条件シートの議論番号1番、提案セルには、それぞれの提案を記入します。提案セルに書くのは、あくまでも提案ですので、この時点で正しいかどうかは問いません。

 それぞれの提案に対して、どのような反論がなされているかなど、議論の中身は、議論番号2番以降の主張セルに細かく書いていきます。


 設定された論題と、その論題を成立させるための条件や根拠、議論にとって重要な用語の定義などを図示すると、次のようになります。


 ここで、気を付けなければいけないことがあります。本来、論題を支える根拠に対して反論がなされていればいいのですが、根拠をすっとばして、論題そのものに反論をぶつけられることがあります。
 論題に反論する人が、根拠について掘り下げようとしない場合や、論題を正しいとする人が根拠を示さない場合、説明されていない点に対する反論などがこれに当たります。


 この場合は、メイン根拠シートの提案セルに、「>>論題 」とつけて、論題に対する反論であることを明記してから、反論の内容を記入しましょう。


 メイン根拠シート、定義シート、成立条件シートで提案された主張は、俯瞰シートへ自動的に反映されます。俯瞰シートは、一切書き換える必要がありません。
 また、俯瞰シートでは、それぞれの提案についての議論がどれほど多くまとめられているかを、「活性度」という値を見ることで、把握できます。


 メイン根拠シート、定義シート、成立条件シートで、反論や再反論等の主張をまとめるとき、左側に議論番号が表示されます。2番目以降の主張を書くときは、文頭に「>>」をつけて、議論番号何番の主張に対する反論なのかを明確にしましょう。



 主張を書くセルの下に、出典セルがあります。ここには、主張の出どころや、情報源を入力します。必須ではありませんが、主張の信用性を担保するために、入力しておくことをオススメします。

 出典が書籍の場合は、著者名、本の名前、出版社などを書きます。出典がウェブページの場合は、URLだけでなく、アクセスした日付も書きましょう。
 ウェブページは、時間が経つと内容が書き換えられたり、消されてしまったりする可能性がありますので、重要な情報の場合は、魚拓を取って、併記することをお勧めします。ウェブページのアドレスは、長くなりがちですので、GoogleやPixivなどが提供している、URL短縮サービスを使って、短くすることをオススメします。


 主張をまとめるときは、モレなく、ダブリなく、を心がけてください。

 モレとは、せっかく主張されていることが書かれていないことを言います。自分にとって都合の悪い主張でも、無視せずに記入してください。

 ダブリとは、既に記入されている主張と重複してしまうことです。シートの読みやすさのためには、書かないほうがよろしいかと思いますが、うっかり書いてしまった、または、正確にまとめるためにあえて記入して、取り消し線を適用することもできます。取り消し線を引いた場合、出典セルの文頭に、議論番号何番と重複するかを記入しましょう。


 繰り返しになりますが、それぞれの主張は、140字以内にまとめて記入してください。
 ただし、出典には、字数制限を設けないこととします。


 次に紹介することは、なるべく避けていただきたい使い方なのですが、やむを得ない場合に備えてルールを決めておきます。
 主張の字数制限140字にどうしても収まらない場合は、文末に、どの議論番号の主張に続くかを記入して、続きをその主張セルに書いてください。
 また、議事録をまとめる場合などで、同じ意見の人が反論に補足をした場合は、補足の主張の文末に、補足対象の主張の議論番号を記入してください。


 ここまで、論理性観察シートの、編集について、解説しました。ここからは、編集した論理性観察シートを、ウェブページやネット掲示板、SNSなどに公開することについて、解説します。


 Googleスプレッドシートの画面右上に、青い共有ボタンがあります。そこをクリックすると、他のユーザーと共有、という画面が開きます。この画面右上の、共有可能なリンクを取得、の横にある、くさりマークをクリックすると、


 公開アドレスが表示されます。このアドレスを、ウェブページやネット掲示板、SNSなどに貼り付けることで、ほかの人が論理性観察シートを閲覧できます。このアドレスも長くなりがちですので、URL短縮サービスを使って、短くすることをオススメします。


 論理性観察シートは、インターネットを通じて、複数の人々が同時に編集することができます。


 他のユーザーと共有の画面を開いて、ご覧のところが、編集者、になっていることを確認し、その左側に、招待したい人のジーメールアドレスを入力します。エンターキーを押すか、完了ボタンを押すことで、入力したジーメールアドレスに、招待メールが送られます。招待された人は、そのメールからシートにアクセスして、編集することができます。


 論理性観察シートをインターネットで公開する場合は、閲覧できるすべての人に対して、論理性観察シートの内容に対する反論の機会を設け、その反論を公開してください。その際には、反論行為への妨害、反論の非公開、削除、改ざんを防止してください。
 ただし、それだけでは、荒らし対策が出来ませんので、内容に関係のない書き込みを5回以上行った場合、同一の内容の書き込みを5回以上行った場合、不正アクセスによって議論の場を乱した場合は、反論行為を制限できるものとします。
 反論行為を制限した場合は、魚拓などの証拠と共に、理由を公開してください。


 ここまで、論理性観察シートの編集と公開について、基本的なことを解説しました。もっと細かい使い方や、お約束事項等につきましては、ルールシートをご確認ください。


0 件のコメント:

コメントを投稿